こんにちは、ナチュロボです。電動井戸ポンプ動作、その水の出る量の調節や、漏水に四苦八苦しながら、なんとかかんとか、1年以上維持してきた庭田んぼ。
1年目は収穫量が芳しくなかったので、どうにかしたいな~、と思っておりました。
メダカたちが住んでもらってからというもの、収穫時もずっと、水を張りっぱなしにしていたのでした。
特に問題もなさそうだったので、今年もお米作り、がんばるぞぉ~!ブログを始めたことだし、より詳細に記録していくぞぉ~!そう思っていたのでした。
その矢先に、こんな出来事が起こったのです…!
目次
漏水の発見
お隣さんから、庭田んぼの漏水があるとの報告が…!
それは週末の金曜日の夕方でした。家でのんびりしていると、お隣の奥様がご訪問。
普段は奥さん同士でお土産や地元の野菜を交換したり等、仲良くさせていただいております。ので、今日はどんな話をしてるのだろうな~、くらいに思っておりました。
しかしその数分後、「庭田んぼの漏水がお隣さんの土地までいっている…!」と我が家の奥様より報告が。そのため、私も緊急で現場確認に向かいました。
漏水の状態を確認し、謝りました
お隣さんの土地を確認。すると、確かに水浸しになっており、土はどろどろ…!雨は降っていないし、どう考えても我が家の庭田んぼからの漏水と思われます。
…なぜいままで気づけなかったんだ…!と後悔と反省。と同時に即座にお隣の奥様に謝罪して、対策を講じる旨をお伝えしました。
今後は我が家の奥様からの贈り物マシマシでいきます!
漏水の応急処置
さて、事案を起こしてしまったからには、早急な処置が必要です。取り急ぎ、以下の2つの処置を行いました。
まずは水位を低下させる
普段、庭田んぼの水位を割と高めに維持していました。そうしないと、メダカたちが泳げるゾーンが圧倒的に少なくなってしまうので。
ですが今すぐにでも対策をしないといけない、と考えたので、井戸ポンプからのタイマーでの水供給を即座にストップしました。
水位低下後にメダカたちがどうなるか心配でした。土曜日は雨だったので野外活動できず。
翌日の日曜日でもなんとか水深が深めの場所に集合して、生きてくれていました。…ほっ。ということで、さっそく応急作業を開始します。
いきものたちを回収する
これまでレポートしました通り、庭田んぼにはすでにいろんな生き物たちが住んでいます。ので、可能な限りの捕獲できるいきものは回収し、タライに移動してもらいました。
メダカたちを捕獲するのが割と大変でした。追い込み漁や陣取りゲームのように、田んぼ内に堤防を作って、その堤防を徐々に動かしていき…みたいな要領で、どんどん一か所にメダカを集めていきました。
一か所に集まったメダカたちは、網ですくってタライへ。なんとか、ほぼすべてのメダカたちを捕獲することができました。
漏水の原因
これまでの漏水ケース
これまでも庭田んぼで漏水したことはありましたが、そのケースは2ケース。1つは、満水になって水がでるケース。
しかし、こちらの場合であれば我が家のほうの土地で水が漏れるようにしており、排水されるようになっています。従ってこの原因ではありません。
もう一つのケースは、堤防から漏れているケース。我が家側の堤防が若干ゆがんで、水がでていたのです。
こちらは、土を盛って固めることで対処していました。同じ場所での漏水は確認できませんでした。
堤防の下側から徐々に漏れていったのでは…
ざっと現状を確認しても、堤防はちゃんとしているのにも関わらず、水浸し。それに、1年以上この状態で安定していたにも関わらず、急な水漏れ。考えうるのは、次の原因。
定常的に水位を高めにしていたことで堤防と土が徐々に水を含む・通す土質に変化し、その結果堤防が堤防の役割を果たせなくなったのではないか、ということです。
漏水の今後の処置・対策
ということで、次の対策工事を実施しました!
庭田んぼの規模を縮小し、境界線から十分に離す
そもそも、境界線ギリギリに堤防を設置しており、その外側がどうなっているのか、確認すらできなかったことが大きなミスでした。
そこで、境界線から十分に離すことで、今後漏水が起こっても、即座に気づく、対策ができる状態にしようと考えました。
十分に距離が離れていれば、漏水時の発見も早まりますし、水が隣地にたどりついてしまうリスクを低くできると考えます。
これまでは隣地境界50cm手前まで庭田んぼで、その50cmは堤防として土を盛っていました。
ちょっとわかりずらいかもしれませんが、今回、隣地境界(柵の部分)から1.5m離すことにし、そこから我が家側を庭田んぼにすることにしました。
基準水位を低下させるため、庭田んぼの土を運ぶ
これまでの庭田んぼは土の量が多く、そのため、田んぼ以外の地面よりも高い位置に、庭たんぼの水面があったのでした。
しかしそれは堤防がしっかりしていればなんとか防水できるにしても、常に漏水リスクがあることになります。
そこで、通常の状態の水面を、庭田んぼでない地面と同等の高さにすることにしました。そのために、庭田んぼの土をエンヤコーラエンヤコーラと運びます。
合計で数百キロは土を運んだはずです。…ぐっ腰に来る…!がコメといきものたちのため、仕方ない。
土を深く掘り、波板で防水
土の量を所望の高さまで減らすことができれば、これからの作業は、以前記事にした庭田んぼの作り方と同等です。波板を深くまで設置するように境界を掘り、埋めます。
その後、土をスコップで掘ってやわらかくしてから、水を注水。注水後はコンクリートミキサーで土をさらにとろとろにして、防水効果を高めます。
時系列・同じ位置からの写真記録
作業が進む毎に、同じ位置から移した写真です。この写真だとより進捗がわかりやすかと思うので、記録しておきます。
初期状態。
土を移動完了後。
波板を交換後。
漏水対策工事、(ほぼ) 完了!
無事に工事完了しました!1人で休み休みやって、3日かかりました…。体力がある人がやれば、もうちょっと早くできるのかもしれませんね。
ご覧の状態を維持すれば、水位が地面と同等のため、そもそも漏れる心配がほとんどなくなります。
ただ、雨で増水したり、タイマーで水を出しすぎたりしたりすることがあるかもしれないので、そのときのために、今後ちょくちょく、脇に堤防を設置する工事を継続していく予定です。
工事ができたら、この記事に追加していきますね~。
田植えも完了しました
ドタバタでの工事だったため、なんだかんだで田植えが遅くなり、6月に入ってからになってしまいました。
それと垂直に立った波板を畦堤防の圧力に耐えるために、内側に杭を設置。井戸から水の配管も調整しました。
あ~長かった!これで一安心です。たらいに避難していたメダカも、庭田んぼに戻りました。
そして!今回波板を高めに設置したので、飼っていたクサガメ君も庭田んぼで住んでもらいますよ~。満足してくれるかな~。
まとめ
ということで、漏水処置・対策に関する記事でございました。今後もお隣さんと良好な関係を築くためにも、庭田んぼの漏水対策は完璧にしたいものです。
そして結果的に5月中の田植えはできませんでした。なんとかかんとか、知り合いの農家さんがまだ稲を持っているとのことなので、おすそ分けしてもらって、初の6月田植え!を敢行しました。
成長に影響があるのかもしれませんが、見守ってまいります!気が早いですが、収穫が楽しみですね~。
それでは、また!
ナチュロボより