庭田んぼのいきもの:(2) カマキリみたい!かわいいシオカラトンボのヤゴ

こんにちは、ナチュロボです。庭田んぼのいきものシリーズ、2記事目です。前回は、2016年に起こったヤゴとメダカの攻防について書きました。

こんにちは!ナチュロボです。記念すべき庭田んぼのいきものシリーズ、1記事目でございます。 現在は、庭田んぼ(2016年製作)にて、稲と一緒...

今回は庭田んぼで発見したヤゴについて観察して、調べたりしたのでその記録です。じ~っと観察することで見つかることもあるので、楽しいですよ~。

庭田んぼの土に隠れていた、ヤゴ

先日、庭田んぼの水漏れ対策に盛り上げている堤防がやや低くなっていたので、庭田んぼの中の土を使って、堤防を盛り土しました。ある程度盛ったところで表面をスコップで均そうとしたところ…

…土の表面でなにかがうにょうにょ動いている…!

おっとこれはもしかして…、と思って、そのいきものをゲットし、持ち帰り、観察が可能な容器にいれてみました。まずは、真上からの写真です。

おぉ、コオロギみたいな風貌をしておりますね。大きさは約2cm程度でした。よーくみていて気付いたのですが、このときすでに、背中に左右2つづつ、羽の部分がみえています!

きっとこの部分が将来トンボになったときの羽になるのでしょうね!まさかヤゴの時から小さいながらも羽があるとは驚きです。続いて、正面からの写真も撮ってみました。

か、か、かわいい…!そしてカッコイイです…ステキ…(ぽっ)。正面のお顔も、コオロギやカマキリのようですね。動きも観察していましたが、基本的にはずっとジーッとしています。

少し容器を揺らしてみると、バタバタすることもありますが、動かない時間がほとんどでした。実際の動きの動画も撮影しているので、どうぞ!

ではここまで観察していて気になるのは、果たしてこのヤゴはどんなトンボになるのか?ですね。こどもたちの図鑑で見てみると、一瞬でわかりました!

シオカラトンボのヤゴでした

このヤゴは間違いなく、シオカラトンボのヤゴでございますね。まずは、図鑑でその姿形が一致していることが理由です。

それに加えて、昨年の秋ごろ、青いシッポのシオカラトンボが飛来しては、産卵を繰り返す様子を観察していたのです!なんとか無事に、大きいヤゴになることができたみたいですね。何匹かのメダカたちが犠牲になっているでしょうけれども(涙)

トンボたちの写真は撮影でき次第UPしていきます。そしてその気になる生態は…。

シオカラトンボ

シオカラトンボ(塩辛蜻蛉、Orthetrum albistylum speciosum)は、湿地帯や田などに生息する中型のトンボである。日本全土のほか、ロシア(極東)、中国、韓国、台湾などに分布する。平地の湿地やため池にごく普通な種で、市街地などにも広く見られるため、日本では最もよく親しまれているトンボの一つである。

幼虫

幼虫は一般にヤゴとも呼ばれ、終齢幼虫の体長は20-25mm程度、腹部背面には他のトンボ科のヤゴにしばしば見られる背棘(はいきょく:各節中央にある棘)が全くない。概形は一見オニヤンマの小型のヤゴにも似るが、腮(あご)の合わせ目のギザギザが小さく、手で掴んでもオニヤンマのヤゴのように腹部末端を反り上げて刺そうとするような行動もしない。

成虫

体長50-55mm、後翅の長さは43mm前後の中型のトンボ。雌雄で大きさはあまり変わらないが、老熟したものでは雄と雌とで体色が著しく異なっている。雄は老熟するにつれて体全体が黒色となり、胸部から腹部前方が灰白色の粉で覆われるようになってツートンカラーの色彩となる。この粉を塩に見立てたのが名前の由来である。塩辛との関係はない。雌や未成熟の雄では黄色に小さな黒い斑紋が散在するので、ムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)とも呼ばれる。稀に雌でも粉に覆われて”シオカラ型”になるものもあるが、複眼は緑色で、複眼の青い雄と区別できる。

生態

主として平地から低山地帯までの標高の低い場所に生息し、どちらかと言えば開けた環境を好む。自然の池沼や流れの緩い小河川のほか、水田や公園の池など人工の水域にも住むため、市街地でもよく見られる。他のトンボ同様、成虫・幼虫とも肉食で、小型の昆虫をよく喰う。幼虫は10齢以上を経て羽化するものと推定され、1年に2世代を営むと考えられている。幼虫で越冬し、羽化は春から初秋まで連続的に見られ、水面から出た植物の茎、杭、護岸の壁面などで行われる。本州では4月中旬頃から成虫が現れて10月頃まで見られるが、暖かい沖縄では2月末頃から成虫が出現する。

シオカラトンボ – wikipedia

ふむふむ。今回ゲットしてみたヤゴは約2cm程度であり、かつ羽があったので、もうすぐで羽化するところだったのでしょう。

そして、「シオカラ」は、まったくもって「塩辛」とは関係ないことも発覚しました笑。雄の腹部に白い粉がつくので、シオカラという名がついたそうです。

ヤゴを飼うことはできるのか

さてこのヤゴ、飼育することはできるのか、調べてみました。基本的には生きた餌しか食べないので、釣り具店でミミズを購入する必要がありそうです。

メダカでもよさそうですね。あとは水槽と羽化用の棒を準備できれば、飼育することはできそうですね。

ただ、トンボになると飼育は難しいようです…。エサは、周辺にいる蚊、ハエ等でよいそうですが、幾分狭いスペースだと壁にぶつかったりして、結果的にすぐに死んでしまうようです。

…せっかく、庭田んぼがあってそこで暮らしているようなので、今回はそのまま、庭田んぼで暮らしてもらうことにします!

前回の記事の通り、メダカ vs ヤゴの攻防の行方もきになりますので。

なお、後日シオカラトンボと思われるヤゴの抜け殻も発見しました!無事我が家の庭田んぼで孵化してくれたみたいです。飛び立て、ヤゴぉ~!

まとめ

ということで、シオカラトンボ、そしてそのヤゴに関する記事でございました。庭田んぼを作ってから、いろんな発見があってたまりませんね!

たくさんのいきものが暮らせる、そんな環境づくりに今後も一役買っていきます。後日シオカラトンボの交尾、産卵シーンも撮影できたので、併せてどうぞ~。

こんにちは、ナチュロボです。この季節、菜園に草マルチをしにいくと、決まって、庭田んぼにはシオカラトンボがぶーんぶーんといます。 以前記事に...

それでは、また!
ナチュロボより

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