こんにちは!ナチュロボです。この記事では、世界でのプログラミング教育の流れや、現在日本で提供されているロボットプログラミング教室について、その内容、特徴を整理していきますね~。
世界で進む、プログラミング教育
実は海外では、「プログラミング教育」はとってもメジャーであり、一部の国においては、その学習を学校で学ぶものとして必須な項目となっています。
海外におけるプログラミング教育の学校カリキュラムへの導入例
国 プログラミング教育の状況 イギリス 2014年9月のカリキュラム改訂で5歳~16歳でのプログラミング教育を必修化 イスラエル 2000年に高校におけるプログラミング教育を必修化、現在中学への導入も計画中 エストニア 2012年に小学校から高校まで計20校のパイロット校でプログラミング教育を開始 オーストラリア 連邦政府の新たなカリキュラム案は8歳~13歳のプログラミング教育を必修化する内容 (現在最終承認待ち、2016年頃から各州で実施の見込み) 韓国 2015年から全中学校に正課外のプログラミング教育を実施 2018年にはプログラミング教育を含む「ソフトウェア」学習を正式科目に採用予定 ニュージーランド 2011年に高校生がプログラミング等のコンピューターサイエンスを学ぶ新カリキュラム導入 フィンランド 2016年のカリキュラム改訂で7歳~16歳でのプログラミング教育を必修化
日本でも、2020年より小学校でのプログラミング教育を必須としていく方針のようです。ちょっとわかりづらいですが、引用先の文章の中に、「初等中等教育でのプログラミング教育の必修化(2020年~)」と明記されていますね。
引用:首相官邸HP 名目GDP600 兆円に向けた成長戦略(「日本再興戦略2016」の概要)
プログラミング教育のメリット
じゃあなぜ世界や日本でプログラミング教育がこんなに進んでいる or 進めようとしているのでしょうか。
それはこれまでの教育では育むことが難しかった、次のような力、スキルを身に着けるのに適しているからです。
1. 自分で考えて、解決していく力がつく
これまでの教育は、「あらかじめ用意された答え」を「あらかじめ決まった方法」で「間違わずに」達成できることを重要視して実施されてきました。
しかし、これからの時代はこのスキルだけでは対応できないような種々の問題に確実にぶち当たることが必至です。
すなわち、「答えもない」「きまったやりかたもない」中から、自分でどうするかを考え、選択し、少々間違いながらも、試行錯誤していく必要があるのです。
こういった力をはぐくむのには、プログラミングが適しています。プログラミングは、「ゴール」すらも自分で設定します。
そのゴールへ行きつくために、いろんなアルゴリズム、ブロック等の要素をひとつひとつ組み合わせていくためです。
2. 創造していく力がつく
上記の力と関連していますが、プログラミングでは、「ゴール」すらも自分で設定して、その課題に挑戦することができます。
まずは小さいプログラムから勉強を始めて、あるところまで達成する。その後、少しステップアップしたゴールを設定して、プログラミングする。
ときどき間違えながらも、間違った部分を探し、内容を修正する。
このプロセスを繰り返していくと、すべてのプロセスにおいて、「創造していく力」を発揮していくことができるようになります。
仕事を計画して、実行して、評価して、改善する…という一連のプロセスと全く同じですね。実は仕事に大いに役立つスキルである、ということがわかるかと思います。
3. 自分の作品を表現する力がつく
自分の作品ができれば、その作品をほかの人にみせたくなりますよね。それがどんなプログラムであれ、必ずほかの人が興味をもってくれます。
そこで、プログラミングをした人が、どんな取り組みをしてこのプログラムを作ったのか、説明する機会を作ることができます。
その機会を通じて、自分の作品をわかりやすく表現していく力が身に付きます。
4. IT関連のスキルが身につく
現代では、スマートフォンやPC等、多種多様な機器のソフトウェアがプログラミングによって実現されています。
プログラミングを知っていると、ソフトウェアがどのように動いているかを学ぶことができます。
加えて、深いレベルまでプログラミングを習得すれば、将来的な選択肢の一つとして、ITスキルを活かした仕事等につくこともできるでしょう。
以上の少なくとも4つのスキルが、プログラミングによって得ることができるものです。プログラミング教育は、将来のIT人材を育てる一面もあります。
しかし、プログラミング教育はIT人材育成に主眼を置いているのではありません。
問題解決能力や創造力という、汎用的かつ極めて実践的なスキルを得られることが、プログラミングを学ぶことによって得られる最大のメリットなのです。
ロボットプログラミング教室とその効果
では続いて、「ロボットプログラミング教室って?」のお話です。プログラミングは主にPCの画面等で動かすソフトウェアを作ることになります。
一方、ロボットプログラミングでは実際にロボットを作って、動かすことができる!というところがプログラミング教室と違うところです。
プログラミングに加えて、ロボットプログラミングの得られるメリットは以下のようなものがあります。
1. 科学を学べる、仕組みがわかる
ロボットプログラミングでは、実際にロボットを扱うことになります。ロボットには本当にたくさんの要素が詰め込まれています。
コンピュータ、センサ、モーター、構造部品等です。そういった要素を実際に自分で取り扱うことで、どんな仕組みでモノが動いているのか、等がよくわかるようになります。
得られたロボットに関する知識、スキルは、仕事上、生活上で最新の機器を扱ったり、設計・開発していく上で、エンジニアリングスキルとして非常に役立ちます。
2. 現実な世界で学べるゆえの、達成感が得られる
プログラミングではどうしても、PCやスマホの中で動作が完結しがちです。
しかし、そこにロボットが加わることで、実際に目で見てわかる、手で作れる、動く、ということを実感しつつ、前に進むことができます。
やはり、「現実で動く」ということは、今後の学習をしていく上での大きな達成感や、モチベーション維持・向上につながります。
以上2点が、ロボットプログラミング教育独自に学べることです。現在は子供向けの教室が多いのですが、実際大人がやってみても、その面白さにハマってしまうほどです。
現に私は大絶賛どハマリ中です。やってみるととてつもなく楽しいんですよね!
ロボットプログラミング教室一覧
ということで、プログラミング&ロボットプログラミングの世の中の流れ、そしてその学習効果を述べてきました。
じゃあ実際にはロボットプログラミングをどこで学べるの?ということで、いくつかの教室を紹介しておきます。
1. ヒューマンアカデミーロボット教室
入会金 | 1万円 |
月謝 | 9500円(テキスト代含む) |
教材代 | 28,500円 ※アドバンスコース進級時18,000円 |
授業 | 1か月2回(1回90分) |
対象年齢 | 小学生~(5・6歳専用プライマリーコースあり)) |
コース | 対象年齢に合わせた5レベル(プライマリ、ベーシック、ミドル、アドバンス、ロボティクスプロフェッサー)のカリキュラム |
使用ロボット | 高橋智隆オリジナルロボット |
所在地 | 全国900校以上 |
最初にご紹介するのは、「ヒューマンアカデミー」です。この会社は、資格取得・キャリアアップ等のスクールに強みのある会社ですね。
なんと、このロボット教室は、ロボットクリエイターの高橋智隆さんが監修・アドバイザーになっています。かわいい人型ロボット、ロビ等で有名ですね。
そして初期費用もおおよそ5万円、全国で学べる場所も多く、ロボットプログラミングを学ぶ上では第一候補にあげられるので、最初にご紹介しました。
また、我が家では近所にあるのがこのヒューマンキッズサイエンス「ロボット教室」だけだったので、息子くんが通っています。
以下のカテゴリの記事で詳しくレポートしていますので、どんなロボットをつくるのか、どんな雰囲気か、等を感じ取っていただければ幸いです。
2. ARTECエジソンアカデミー ロボットプログラミング教室
入会金 | 1万800円(教室毎に差がある) |
月謝 | 1万1800円(テキスト代含む) |
教材代 | 4万3200円 |
授業 | 1か月2回(1回90分) |
対象年齢 | 8歳以上推奨(8歳以下は要相談) |
コース | レベルアップ方式のカリキュラム |
使用ロボット | アーテックブロック |
所在地 | 400校以上、全国33県(福岡県で最多) |
そして次は、「アーテックエジソンアカデミー」です。こちらも全国での校数が多いですね。レベルアップしながら学ぶカリキュラム、じっくり学習できるテキストや、ゲーム形式のミッションが特徴です。
初期費用は全部で7万円くらい…、何とかなる?くらいの料金ですね。
アーテック社が自社で開発したオリジナルブロックをしてプログラムをしていくので、自販機や信号機等、ものの仕組みがよくわかるように設計されたカリキュラムです!
プログラミングが学べるロボット教室!アーテックエジソンアカデミー3. Crefus (クレファス)
入会金 | 1万6200円 |
月謝 | 授業料:1万4040円(小3)~、維持費・教材費:2160円 |
教材代 | 5万6160円 |
授業 | 月4回(年42回)1回90分 |
対象年齢 | 小1~高校生、年長OK:新百合ヶ丘・青葉台のみ |
コース | ジュニアエリート/ブロンズ/シルバー/ゴールド/プラチナ/M2/M3/SS |
使用ロボット | レゴマインドストーム EV3 |
所在地 | 全国60校 |
続いて、「Crefus(クレファス)」をご紹介。初期費用は10万円と、ほかのロボット教室に比べて若干高いです。
ですがしかし!ほかのロボット教室は月2回なのに、クレファスは月4回。そして使っているロボットは、私も大好きなレゴマインドストームです。
すでにレゴはガンガン使っているのでよくわかるのですが、このロボットの可能性、ホント未知数です。
なので、多少お金をかけても、ロボットに本気で取り組みたい、というお子さんには、うってつけと思います。
レゴを使ってみた様子の記事はこちらからどうぞ。実際にどんなロボットなのか、イメージをつかんでもらえるはずです。
4. リタリコワンダー
入会金 | 入塾金(¥16,200税込)+教室運営費(¥1,620税込) |
月謝 | 10800円~ |
教材代 | 60,156円 |
授業 | 月2回、90分から |
対象年齢 | 年長(就学前の子供)から小学3年生(小学生) |
コース | ロボットテクニカルコース |
使用ロボット | レゴマインドストーム EV3、WEDO |
所在地 | 2016年8月、教室数は5校 |
お次は、「リタリコワンダー」。初期費用としては、約9万円程度と、若干高いほうですね。ただし、教室もまだ5校で、これからの全国展開が望まれます。
使用しているロボットは、こちらもレゴマインドストーム。HPの作りがよくできていて、教育に関する熱意を感じます。
ぜひ体験会や単発イベントに我が家のこどもと一緒に参加してみたいですね。
こども・小学生からのプログラミング・ロボットの教室ならLITALICOワンダー(りたりこワンダー)
まとめ
以上、ロボットプログラミング教室に関する記事でございました。4つの教室を紹介しましたが、これからの時代に合わせて、たくさんのロボットプログラミング教室が生まれきています。
まだまだ選択肢は増えていきそうなので、情報を入手次第、またアップデートしていきます!
また、色んな特色を持ったロボットプログラミング教室がありますが、価格等で決め打ちするのではなく、実際に体験教室に通ってみて、お子さんに一番合いそう、続けれくれそうな雰囲気の教室を選ぶのがベストですね。
上記の教室はすべてこども向けの教室でしたが、個人的には、大人でも趣味として参加できるような教室があるととてもうれしいです!そういうサークル活動、楽しそうですね。
それでは、また!
ナチュロボより