井戸水の検査キットで水質をチェックしてみたよ。とってもお手軽簡単!

こんにちは、ナチュロボです。早くも、井戸を設置して1年以上の歳月がたちました。当初より飲用にする予定はなく、田んぼや家庭菜園用として使ってきており、大活躍中です。

ただ、具体的にこの井戸の水質っていいのかどうか、ずっと気になっていたのでした。そこで!簡易水質調査キットが市販されていたので、チェックしてみました。本日はそんな記事です。

「井戸水検査セット」を購入

井戸水の検査キットがあることは以前から知っていました。しかし、その水質が安定するのを待つために1年以上待ったのでした。そこで満を持して、井戸水検査セットを購入!

ほうほう、イメージ通りのパッケージですね。測定項目は、pH、鉄、全硬度、COD、亜硝酸の5つだとか…。ふむさっぱりぱり。では、開封してみます~。

中身は、マニュアル、5種類の試薬、5種類の色確認シートが入っておりました。なるほど~、これでひとつひとつチェックしていく感じなのですね。

また、試薬の入っていないチューブもひとつ、入っていました。この緑の栓をスパッと抜いて、水をチューブ内に取り込み、中に入っている試薬と反応させるようですね。

なお、試薬のラミネート袋そのものは、5種類とも同じです。ただし、外側に黒文字で鉄なら「Fe(D)」等と記載があるので、間違えないように開封・検査していく必要がありますね。

井戸水の検査開始

さて、中身を確認したところで、さっそく検査を開始しますよ~。

井戸水を汲んで、5つの容器に小分け

早速井戸水を手動ポンプで、シャコシャコと容器にくんできました。尿検査ではある程度出してからの「中間尿」がいいと言われるように笑、井戸水もある程度出してからの「中間水?」をくみましたよ~。

う~ん、見た目はばっちりキレイですね(自画自賛)。なお、試薬を使うときにはそれぞれの試薬の混合を防ぐために、小さい5種類の容器を準備して小分けにしておく必要があるようです。

私は写真の通り、使用済みのペットボトルキャップを使いました。試薬に必要な水量としては、この量で結果的に十分でしたよ~。

1. 「pH」を検査

まずはpHを検査です。穴の開いている箇所を上側にして、空気を抜いた後、キャップに入れた水をチューっとチューブの半分くらいまで吸入し、数回振ります。

すると、色がみるみる変わるではありませんか。面白いですね~。そのまま、20秒待機して、写真を撮りました。

変わった試薬の色を、標準色と比較。一番近い色に決めるそうです。ということであれば、これは7.0ですね。pHは高校化学で習っているので覚えているのですが、見事に中性、ということですね。

評価結果の目安としては、pH 6~8が普通とのことです。温泉があったり、井戸をコンクリで固めたばかりのあとだったり、その他に地質由来で若干幅があるようです。ただ、地下水は中性が一般的なようです。

2. 「鉄」を検査

続いては鉄です。同様の要領で、チューっと吸入してフリフリ。その後2分待機。

おりょ!?今度は全く色は変わりませんでした。こんな時もあるのですね~。検査結果としては、0.05mg/Lといったところです。

鉄の目安は、1mg/L以下が普通とのことです。ある程度食品にも鉄分は含まれているので、摂取そのものは問題ないそうですが、あまりに多いとあの金属的臭味が現れるそうですね。とにかく、この項目もばっちりクリアー!でございます。

3. 「全硬度」を検査

はい、だんだんチューブへの吸入が慣れてきましたよ~。注入・フリフリ後、こちらは30秒待機。

おぉ、色が変わりました。標準色と照らし合わせて、こちらは100ppmといったところですね。

全硬度とは、水中のマグネシウムとカルシウムが含まれる割合的なもののようです。評価結果の目安としては、20~100ppm程度のようです。

割と我が家の井戸は硬水だったのですね。とはいえなんとか合格?でしょうか。

4. 「COD(化学的酸素要求量)」を検査

CODってなんじゃそりゃ?と思いながらも、チューっと検査。5分待機。

お!こちらも色は変わりましたが、その示す値は「0」のようです。CODは特定の化学物質のことを示しているのではなく、「水の中に酸化・分解されやすい物質がある度合い」を示しているそうです。なので、木や草等があるとこの値が高くなるのだとか・・・。

ということで、こちらの結果評価の目安も0~5 mg/Lとのことで、ばっちり合格でございますね。

5. 「亜硝酸」を検査

いよいよ最後の項目、「亜硝酸」をチェックでございます。吸い取って振って、2分待機。

むむ!?こちらは若干、色が変わりましたね。色的には、0.05が一番近いです。亜硝酸は、し尿や食べ物のカスが分解・酸化して発生するようです。

この値が検出される場合は、生物由来の汚染がある可能性があるようです。

で、気になる結果評価の目安は、「検出されないことが望ましい」。オーマイガっ!なんということだ…。

ただ、マニュアルをよく見ると、この亜硝酸は、水草・藻類等が吸収するようです。うちの庭田んぼの藻類がやけに多いと思ったのはもしかしてこの水質由来なのかもしれませんね…。

こんにちは!ナチュロボです。今日は仕事はお休みなので、ゆっくりと朝に起床しました。だんだんあったかくなってきて、春の訪れを感じますね。 春...

総評

ということで、5項目の検査終了です。結果まとめは以下のとおり。

番号 検査項目 結果評価の目安 結果 判定
1 pH 6~8が普通 7 合格
2 1 mg/L以下が普通 0.05 mg/L 合格
3 全硬度 20~100 mg/L以下が普通 100 mg/L 合格
4 COD 0~5 mg/L程度が望ましい 0 mg/L 合格
5 亜硝酸 検出されないことが望ましい 0.05 mg/L 不合格…涙

全5項目のうち、4項目は問題なしでした。そして、亜硝酸のみ、若干問題あり。

ただ、飲用には使用していないことと、庭田んぼの藻が吸収してくれているみたいなので、実質的にはなんの問題もないですね。

庭田んぼのメダカたちはかれこれ1年以上生存していて、すでに2世代、3世代と増えていますし~。

まとめ

ということで、井戸水の水質チェックをしてみた記事でございました。キットで簡単にチェックができるので、設置後しばらくしてから、やってみると面白いですよ~。

ただ、この検査そのもので飲用にできるかどうかの判断をすることはできないようです。

飲用可否判断をするためには、今回の検査には含まれていない大腸菌等の細菌調査等、専門装置・技術者による50項目以上の調査をする必要があるとのことです。

とはいえ、このチェックにより、ある程度の周囲の影響による汚水混入等はチェックすることができます。ので、1~2年おきに定期的にチェックするのもよさそうですね。

今後余裕があれば、飲用可否判断のチェックもしてみますかね~。

それでは、また!
ナチュロボより

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