自然農法とロボット・機械は共存可能か考える

こんにちは、ナチュロボです。一見相反する自然農法と、ロボット・機械。この記事では、表記のタイトルの内容について、考えてみたいと思います。

長文になるので、ご興味のある方だけ、読んでいただければ幸いです。

自然農法の原則に対する考え

まず、自然農法の考え方について最初に整理しておきましょう。「自然農法」提唱者の福岡さんによれば、自然農法とは、「不耕起(耕さない)」「無肥料」「無農薬」「無除草」の4原則に基づく農法です。

まずは、「不耕起」。土地を耕さない、ということです。耕さないことで、植物の成長や土中の微生物の活躍を期待する方式ですね。これは大賛成です。

生物や植物との共存なくして、自然農法ではないと思っておりますので。時間はかかりますが、ミミズやモグラ、その他の生物の耕す能力をつかえば十分に実現可能と思います。従って、この部分には機械もロボットも不要です。

次に「無肥料」。これも賛成です。といいつつも、ある程度自然が形成されさえすれば、肥料はその生物や植物の亡骸で、自然に充実していくからです。

といいつつも、ちょっと成長を補強するために、米ぬか程度は使っていますけれども。福岡さんも、水田に稲わらをまいたりしていますしね。

従って、これも機械・ロボットの出る幕はほぼありません。

そして「無農薬」。農薬は使っていきものや生物を破壊してしまっては、なにも自然と調和できませんよね。もし必要であっても、必要最小限にしたいものです。従って、機械・ロボットで行う必要はないでしょう。

最後に、「無除草」。ここは若干の注意が必要なのですが、機械で殲滅させるのではなく、自然には自然を、つまり緑肥等で雑草をある程度は抑える、という論調で記述されています。

そもそも野菜等と雑草はそのパワーが異なりますので、まったく除草しない、ということでは野菜が野草に凌駕されるだけです。従って、雑草の力も借りて、でも抑制して、野菜も育てる、といった具合ですね。

なので、除草については、竹内さんの本の通り、根本根圏あたりは、雑草を抑える必要があるでしょう。こういったところでは、機械・ロボットの利用可能性はありそうです。

自然農法に影響しない作業の部分

上記の原則のほかにも、自然農法に影響しない部分の作業がいろいろあると思います。種まき、植え付け、収穫、etc…。

こういった部分は、自然農法そのものには影響しないので、機械・ロボットで代替可能と思います。

つまり、自然農法の思想や考え方に反しない、機械・ロボットの利用法はあるということです。

自然なものじゃない、という単純な理由だけで、自然農法に機械・ロボットを利用しないというのは、非常にもったいないと考えています。

では、どういうところに気を付けるべきか、を考えてみます。機械や農薬が使われてきた背景には、「自然を単純な状況(自然の影響力が小さくなった状況)に追い込んだ状態での、機械や農薬を使った実証実験」がうまくいったという成果の裏付けがあります。

その成果ばかりが着目されてしまい、再現性の高さから、広まっていったのでしょう。

自然相手、ということは当然その場その場の違いがでるので、収量は安定していなかったり、高くなかったり、方法も画一化しにくいところが問題だったのでしょう。自然ですからね。

従って、自然農法と機械・ロボットが共存・共栄していくためには、「自然の力を最大限生かすこと」、つまりこれまでの機械利用や実験の視点とは真逆の発想で、実験・検証を繰り返していく必要があると思います。

ある種の複合的な問題については、人工知能でなんとかなるような問題も多いのではないでしょうか。

そうしてその手法が確立できれば、きっと人類に大いに貢献できる、次世代型の農法になるでしょう。個人的に、その方法も追求していきたいと思います!

…だって、「自然の力を最大限生かす」農法の研究って、どの組織でも認めてくれなさそうなので笑。絶対必要だと思うのですがね~。

まとめ

ということで、自然農法とロボット・機械の共存についての記事でございました。結論としては、自然農法とロボット・機械は共存できると信じています。

しかしそこで大事な思想としては、「人間が自然をコントロールできる」みたいな傲慢な発想を捨てて、大いなる自然の力をうまく使って「自然の力を最大限生かす」ということですかね。

きっとこれが、現代農法の、次世代の農法なのではないでしょうか、と予想しますよ~。

それでは、また!
ナチュロボより

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