こんにちは、ナチュロボです。今回は、自然農法に欠かせない、緑肥(りょくひ)、マルチについてお話ししますね~。
地面を草で覆う、草マルチのススメ
マルチとは、雑草が過剰に繁殖することを抑制するために、土の上に覆いかぶせるものです。周囲の畑を見渡してみると、黒いシートが覆われてる状態をみることもよくあるのではないでしょうか。まさにあの黒いシートが、代表的なマルチ、黒マルチです。
以前は私も、ビニール製品でもある黒マルチを使って、野菜を育てていました。冬の大根を育てるために初めて使ってみたのですが、その効果はやはり大きく、草は周囲に生えづらいし、なにより野菜が大きくなったように思います。
しかし、自然農法との出会いをきっかけとし、それ以外にも「はがすのが面倒」「とりこぼすと環境によくない」「コストがかかる」…etc、の理由から、今後は我が家では草マルチにすることにしました。
草マルチにするとしても、その材料となる草(緑肥)・稲を育てたり、敷いたり、多少の手間はかかります。しかし、はがす必要もなく、植物の栄養にもなり、おすすめのマルチの方法ですね。
緑肥って何?
緑肥とは、畑に還元することを目的として育てる植物のことを指します。つまり、育てた植物を土にすきこむことで、その場所で育つ野菜の栄養にするのです。
土に直接すきこまず、草マルチとして、土に覆いかぶせることで、雑草が過剰に繁殖することを抑えるという働きにも使うことができます。以前、家庭菜園の計画に緑の部分がありましたが、そこには、緑肥を植えています。
おすすめの緑肥構成
ではどんな緑肥を植えるべきか、についてなのですが、そのバランスの良さで選ぶ必要があります。バランスの取れた組み合わせ、それはイネ科&マメ科、多年草&一年草の混植です。
マメ科の植物は基本的に植物の栄養となる窒素を空気から取り込み、土に栄養を蓄える働きをします。それを受け、イネ科の植物はぐんぐん成長し、土の深くまで根を張り、草マルチの原料になるのです。
また、一年草は発育は旺盛ですが、毎年かならず枯れてしまいます。一方の多年草では発育は1年草ほど強力ではないですが、毎年その場所に生えてくれます。
ですので、この両者が混在している状況が、最も望ましい状況となります。私は、写真の4つの緑肥を購入し、通路に植えました。
(1) ソイルセイバー:イネ科、1年草
(2) オーチャードグラス:イネ科、多年草
(3) クリムソンクローバ:マメ科、1年草
(4) アカクローバ:マメ科、多年草
なお、上記以外の緑肥もたくさんあります。ライムギ、ソルゴー、etc…。より緑肥の世界を知りたいようでしたら、以下の本をどうぞ。少し古い本ではありますが、教科書的にその効能等について学べます~。
緑肥の成長具合
緑肥はいずれも10月に撒いたのですが、春ごろには写真のような状態まで成長しました!
すごく、みどりみどりしてます!感動です。ほっておくと1m以上伸びていたのではないでしょうか。手前の部分は土地造成・種まきの時期がずれてしまったので、均一には育っていないところです。
この緑肥たちはぐいぐい成長するので、根元を30cm程度残して、草マルチにして、ということを2016年の夏はひたすら繰り返してました。
しかし翌年、緑肥がほぼ枯れてしまった!
しかし、刈り取りすぎが原因なのか、秋ごろには、イネ科の緑肥はほぼすべて枯れてしまいました…。
1年草が繁殖しすぎており、その種がつく前に、刈り取りをしすぎたことが原因かもしれません。また、それでも多年草が再生している場所もありますが、その場所もあまり多くはありませんでした…。
2017年、自然菜園、再出発
ということで、2016年に得た経験を糧に、また種を撒き、緑肥を再生させているところです。今度こそ持続的に緑肥が成長できるよう、刈り取り具合等、調整してみます~。わくわく。その後の成長状況はこちらで記事にしております。
それでは、また!
ナチュロボより